コロニアル屋根の劣化症状と適切なメンテナンス!築年数別の対策と費用相場

コロニアル屋根は、その美しい見た目と優れた耐久性から、多くの住宅に採用されています。
しかし、年月が経つにつれて、どんな屋根材も劣化していくものです。
特に、日本の気候は高温多湿で、雨風や紫外線にさらされるため、コロニアル屋根の劣化は避けられません。

目次

□コロニアル屋根の劣化症状

築年数が経つにつれて、コロニアル屋根には様々な劣化症状が現れます。
放置すると、雨漏りや屋根材の破損、さらには家の構造そのものに影響を及ぼす可能性もあります。
ここでは、コロニアル屋根の代表的な劣化症状を4つに分類し、それぞれの症状の特徴と放置した場合のリスクについて解説します。

1:色褪せ

コロニアル屋根は、太陽光や雨風にさらされることで、表面の色が褪せていきます。
これは、塗膜の劣化によるもので、放置すると防水性が低下し、雨水が浸入しやすくなります。
また、美観を損なうだけでなく、屋根材の寿命を縮める原因にもなります。

2:塗膜の剥がれ

色褪せが進行すると、塗膜が剥がれ始めます。
剥がれた部分から雨水が浸入し、屋根材の腐食や雨漏りにつながります。
また、剥がれた塗膜が屋根の下に溜まり、排水溝を詰まらせる原因となることもあります。

3:苔やカビの発生

コロニアル屋根は、日当たりが悪くなると、苔やカビが発生しやすくなります。
苔やカビは、見た目を悪くするだけでなく、屋根材の耐久性を低下させ、雨漏りの原因となることもあります。

4:ひび割れ

強風や飛来物、地震などによって、コロニアル屋根にひび割れが生じる場合があります。
ひび割れは、小さなものでも雨水が浸入し、屋根材の腐食や雨漏りにつながる可能性があります。
また、ひび割れから水が入り込み、木材の腐食が進んで、家の構造そのものに影響を与えることも考えられます。

□築年数別の適切なメンテナンス

コロニアル屋根の劣化は、築年数によって症状や適切なメンテナンス方法が異なります。
ここでは、新築から10年、15年、20~30年といった築年数別に、適切なメンテナンス方法と費用相場を提示し、具体的な事例を交えながら解説します。

*新築から10年

新築から10年程度経過したコロニアル屋根では、塗膜の劣化や色褪せが目立ちはじめます。
この段階では、屋根塗装が最も効果的なメンテナンス方法です。
屋根塗装は、既存の塗膜を剥がして、新しい塗膜を塗布することで、防水性を回復し、美観を向上させます。
費用は、屋根の面積や使用する塗料の種類によって異なりますが、一般的なコロニアル屋根の場合、約30万円~100万円程度です。
このタイミングで、屋根の点検も合わせて行い、必要があれば、棟板金の交換や補修なども検討しましょう。

*新築から15年

新築から15年程度経過したコロニアル屋根では、塗膜の剥がれやひび割れなどが目立ちはじめます。
この段階では、屋根塗装に加えて、棟板金の交換や補修が必要になる場合があります。
棟板金は、屋根の端や頂上に設置される金属板で、雨水が浸入するのを防ぐ役割を果たしています。
棟板金の交換費用は、材質や形状によって異なりますが、一般的なコロニアル屋根の場合、約10万円~30万円程度です。

*新築から20~30年

新築から20~30年程度経過したコロニアル屋根では、劣化が進行し、屋根塗装だけでは効果が期待できない場合があります。
この段階では、屋根カバー工法や屋根葺き替え工事を検討する必要があります。
屋根カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて葺く工法で、屋根葺き替え工事よりも費用を抑えることができます。
費用は、使用する屋根材や工法によって異なりますが、一般的なコロニアル屋根の場合、約100万円~200万円程度です。

屋根葺き替え工事は、既存の屋根を完全に撤去し、新しい屋根材を葺き替える工法で、屋根カバー工法よりも高額ですが、より耐久性のある屋根になります。
費用は、使用する屋根材や工法によって異なりますが、一般的なコロニアル屋根の場合、約200万円~500万円程度です。

□まとめ

コロニアル屋根の劣化は、放置すると雨漏りや屋根材の破損、さらには家の構造そのものに影響を及ぼす可能性があります。
適切なメンテナンスを行うことで、コロニアル屋根の寿命を延ばし、住まいの安全と快適性を守ることができます。
築年数や劣化状況に応じて、屋根塗装、棟板金の交換、屋根カバー工法、屋根葺き替え工事など、適切なメンテナンス方法を選択することが重要です。
定期的な点検やメンテナンスを行うことで、安心して住み続けられる家を実現しましょう。

当社では、福井市で外壁の張り替えや屋根の葺き替え工事を提供しております。
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