瓦屋根を点検して、葺き替え時期を考える。

瓦の葺き替えを考えている、というお話をいただいたので
屋根を確認に伺いました。

屋根を見ながら、チェックしていた点を参考までに記載しておきます。

P1010415

割れている部分はないか?という点を最初に確認。

一枚、割れている部分を確認できました。
まっすぐ縦に割れるのは、瓦をとめ付けた鉄クギが
サビて膨張して割れたパターンだと思われます。
(雪があるので、確認はせず)

P1010420

下地のルーフィングの状況確認。
アスファルトルーフィング?フェルト?が劣化してカスカスになっています。
部分的に水が染みて下地(6mm合板)の表面がはがれている様子。
触った感覚では、強度はまだありそう。

P1010425

過去に割れた部分を補修してある様子。
これもクギ穴から割れているようです。

P1010414

全体的には、瓦の表面が欠けていたり、
ネジレが強い瓦があったりとしていますが、
決定的に悪い部分はないです。

<現状>
・決定的に悪い部分はないが、下葺材のルーフィングは劣化している。
・少し野地が傷んででいる部分がある。
・下屋は瓦を葺き替えしてある。
・外壁は塗装してありキレイ。
・築43年。

ということで、

<判断>
・割れている瓦を差し替えれば、すぐに何か問題が起きることはない。
・でも、ネジレがあるので強風時には瓦の裏に水がまわるかも。
・そのときにルーフィングが劣化しているので、野地が傷む恐れあり。
・下屋の瓦がキレイなのだから、2階も手を入れてもよいのでは?

と思います。

個人的には、
ルーフィングが劣化しているから、長期的にはやっぱりダメかな?
という判断です。

とはいえ、通常の雨では何ともないと思われますので、
お見積をして、お客様の判断を仰ぐところですね。

それでも、43年経過で、ほぼノーメンテナンスで
これだけ持つのは、いい素材ですね、瓦って。

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