瓦の葺き替えを考えている、というお話をいただいたので
屋根を確認に伺いました。
屋根を見ながら、チェックしていた点を参考までに記載しておきます。
割れている部分はないか?という点を最初に確認。
一枚、割れている部分を確認できました。
まっすぐ縦に割れるのは、瓦をとめ付けた鉄クギが
サビて膨張して割れたパターンだと思われます。
(雪があるので、確認はせず)
下地のルーフィングの状況確認。
アスファルトルーフィング?フェルト?が劣化してカスカスになっています。
部分的に水が染みて下地(6mm合板)の表面がはがれている様子。
触った感覚では、強度はまだありそう。
過去に割れた部分を補修してある様子。
これもクギ穴から割れているようです。
全体的には、瓦の表面が欠けていたり、
ネジレが強い瓦があったりとしていますが、
決定的に悪い部分はないです。
<現状>
・決定的に悪い部分はないが、下葺材のルーフィングは劣化している。
・少し野地が傷んででいる部分がある。
・下屋は瓦を葺き替えしてある。
・外壁は塗装してありキレイ。
・築43年。
ということで、
<判断>
・割れている瓦を差し替えれば、すぐに何か問題が起きることはない。
・でも、ネジレがあるので強風時には瓦の裏に水がまわるかも。
・そのときにルーフィングが劣化しているので、野地が傷む恐れあり。
・下屋の瓦がキレイなのだから、2階も手を入れてもよいのでは?
と思います。
個人的には、
ルーフィングが劣化しているから、長期的にはやっぱりダメかな?
という判断です。
とはいえ、通常の雨では何ともないと思われますので、
お見積をして、お客様の判断を仰ぐところですね。
それでも、43年経過で、ほぼノーメンテナンスで
これだけ持つのは、いい素材ですね、瓦って。