瓦の修理と、現地確認のこと

「瓦が割れているので、修理の見積をください」

と、元請けさんから写真が送られてきて見積依頼が。

瓦は写真だけでは難しくて、

「これ、どこの瓦かなー」
「色は銀黒に見えるけど、銀鱗かもしれないしなぁ」
「三州瓦のようだけど、表面のツブツブ感でいうと小松瓦かなぁ」
「なんであんなに瓦ずれてるのかなぁ」
「割れた原因は何かなー」

と、
どの商品か、色か、瓦の固定方法は何か
を特定するだけの情報を得ようと思っても、
写真では読み取れない場合があります。

現地確認をしないと、分からない部分があるのでー、
ということで結局、現地を見て、修理をしました。

以下、見に行ったらわかったことです。

P1000316

1、下葺き材は、一部ありません。

ヨコをめくっていっても、ずっとないので、
最初からないようです。
2枚目の瓦の下には、銅板の屋根が隠れていましたし。
そんなの想像できません(-_-)

2、瓦は銅線吊りです。
  このへんは予想どおり。
  ただ、ずれていた部分が全部銅線が切れていたのは何故かは不明。
  雪の力か?

P7050002

3、瓦は三州でも小松でもない。サイズ的にも今はない瓦。
  結果、地元のホクヨさんの瓦でした。
  サイズ的にJISより大きいので、まだ近い越前瓦で復旧しました。
  過去にも越前瓦で差し替えした形跡がチラホラ見受けられました。

P7050003

4、ずれていたのは、銅線が切れていたから。
  銅線で吊り直しました。

P7050006

5、屋根を全部点検したら、他にも悪い部分が
  雪止め瓦が割れていました。

P7050008

6、越前瓦で補修。
  銅線で吊り直しです。

シーリングはもってあがったけど、使いませんでした。

<結論>
屋根は見ないと的確な準備・見積もりができない。

ということで、
簡単そうなことでも情報が豊富な現地を確認することが一番早いので、
まず現地を見させてください、ということでした。

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福井県福井市の
屋根・外壁・雨樋・太陽光発電の専門工事業

株式会社 吉光工業

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