家主が瓦屋根のリフォームをする際、費用対効果や環境負荷を気にするのは当然のことです。
特に、瓦葺き直しの単価や環境にやさしい選択肢を知っていると、より良い決断がしやすくなります。
この記事では、瓦葺き直しの単価や施工方法についてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
□瓦葺き直しの選択肢
瓦屋根のリフォームでは、「葺き替え」と「葺き直し」という二つの方法があります。
1:葺き替え
古い瓦をすべて撤去し、新しい瓦で屋根を覆う方法です。
新しい瓦を使用するため、コストが高く、古い瓦の撤去費用もかかります。
2:葺き直し
既存の瓦を再利用し、屋根を再度覆う方法です。
瓦を固定する土を撤去し、桟を設置した後、既存の瓦を再び載せます。
土がなくなることで、屋根全体が軽くなり、耐震性が向上します。
*環境およびコスト面のメリット
葺き直しの最大のメリットは、瓦の撤去費用と新しい瓦の代金が不要な点です。
また、既存の瓦を使うため、廃棄物を削減でき、環境への影響も少なくて済みます。
*葺き直しが可能な瓦
和瓦は耐久性が高く、60年以上使えるため、傷みや割れがなければ葺き直しが可能です。
ただし、セメント瓦は耐久性の問題から葺き直しが難しいです。
□瓦葺き直しの具体的な単価と施工方法
瓦葺き直しにかかる費用の相場は80万円~200万円ですが、工事方法により金額が変わります。
1:野地板を増し張りする工事
屋根全体を解体し、野地板を増し張りする方法で、最もコストがかかります。
雨漏りが発生している家や、30年以上メンテナンスしていない家では、この工法が多く用いられます。
2:野地板を増し張りしない工事
野地板を交換しないで葺き直す方法です。
20年程度の築年数で、前回すでに葺き替え工事をしている家では、増し張りが不要な場合があります。
3:部分的な工事
屋根の一部を解体し、野地板を増し張りせずに葺き直す方法です。
雨漏りといった問題が局所的な場合に適していますが、全体的な劣化が進んでいる場合には推奨されません。
□まとめ
瓦葺き直しは、コストを抑えつつ、環境にやさしい屋根リフォームの選択肢です。
野地板の状態や瓦の種類により施工方法が変わるため、専門会社に相談し、適切な工事方法を選びましょう。
当社は自社職人を抱えて、屋根・外壁・雨樋の工事を行っている専門工事店です。
福井市周辺限定で不動産の取り扱いも行っておりますので、お気軽にご相談ください。