スレート屋根の歩き方とは?危険な事故を防ぐための対策を解説

スレート屋根のメンテナンスや修理、魅力的ですよね。
中には「自分でやってみよう。」と思う方もいるかもしれません。
しかし、スレート屋根は見た目以上に危険が潜む場所です。
この記事では、安全にスレート屋根を歩くための完全ガイドをご紹介します。
転落事故や踏み抜き事故を防ぎ、安心安全に作業を進めるための知識と、専門家への依頼を検討すべきケースも明確に解説します。

目次

スレート屋根の特性と危険性を知る

スレート屋根は、その種類によって特性が大きく異なります。
大きく分けると、天然スレート、化粧スレート、そしてかつて使用されていた石綿スレートと、現代主流の無石綿スレートがあります。

1:天然スレート

高級感があり耐久性も高いですが、高価なため一般住宅ではあまり見かけません。
東京駅といった歴史的建造物に使われているイメージが強いでしょう。

2:化粧スレート

セメントと繊維を混ぜて作られたもので、一般住宅で最も多く使われています。
安価で品質も安定しているため、広く普及しています。
しかし、経年劣化によるひび割れや、踏み抜き事故のリスクが潜んでいます。

3:石綿スレートと無石綿スレート

かつて広く使われていた石綿スレートは、アスベスト含有のため健康被害の危険性から現在では製造・使用が禁止されています。
現在では、安全な無石綿スレートが主流となっていますが、それでも老朽化による危険性は残ります。
特に注意が必要なのが、老朽化したスレート屋根です。
長年の風雨や紫外線によって、スレートは脆くなり、踏み抜き事故の危険性が高まります。
実際、過去にはスレート屋根の踏み抜き事故による死亡事故も発生しています。
軽視できない深刻な問題なのです。

スレート屋根を歩く際の安全対策と注意点

では、安全にスレート屋根を歩くにはどうすれば良いのでしょうか。
絶対に守るべき対策と注意点を確認しましょう。

1:屋根の状態の確認

作業前に必ず屋根の状態をしっかり確認しましょう。
ひび割れや欠損がないか、劣化が進んでいないか、慎重に点検することが重要です。
不安があれば、専門家に相談しましょう。

2:天候の確認

雨天時や強風時は絶対に作業を避けましょう。
滑りやすくなったり、強風でバランスを崩したりする危険性があります。
作業に適した天候を選んでください。

3:体力の把握

屋根の上は足場が不安定で、体力的に負担のかかる作業です。
自身の体力と健康状態を考慮し、無理のない範囲で作業を行いましょう。
休憩をこまめにとって、安全第一で作業を進めることが大切です。

4:安全装備の着用

安全帯やヘルメットを着用し、転落防止策を徹底しましょう。
作業前に、安全装備がきちんと機能していることを確認し、万が一に備えましょう。

5:歩き方

スレート屋根を歩く際は、梁の上を歩くのが安全です。
スレート自体を踏むと、踏み抜き事故につながる可能性があります。
梁は構造上丈夫なので、安全に移動できます。
どうしてもスレートを踏まなければならない場合は、幅30cm以上の歩み板を使用しましょう。
これは厚生労働省も推奨する安全対策です。

6:専門家への依頼

DIYに自信があっても、危険を伴う作業は専門家に依頼することを検討しましょう。
特に、屋根の状況が悪く、危険性が高いと判断した場合は、躊躇なく専門会社に依頼するのが賢明です。
費用はかかりますが、安全を確保するには、最適な手段です。

まとめ

スレート屋根は、美しい外観とは裏腹に、潜在的な危険性を孕んでいます。
安全に作業を行うためには、屋根の種類と特性、そして老朽化による危険性を十分に理解しておくことが重要です。
作業前に屋根の状態や天候を確認し、適切な安全装備を着用し、梁の上を歩くなど、安全対策を徹底しましょう。
それでも不安な場合は、専門会社に依頼することをお勧めします。
安全第一で作業を進め、事故のないよう注意しましょう。

当社は福井市周辺で、自社職人が手掛ける屋根・外壁・雨樋工事の専門店です。
全ての職人が1級・2級技能士の資格を有しており、高い技術力でお客様の大切な建物を守ります。
瓦から金属屋根、コロニアルまで幅広い屋根材に対応し、あらゆる工事を一貫して行えますので、ぜひ気になる箇所がございましたらお問い合わせください。

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