屋根工事
折板屋根の防音断熱改修工法
鉄骨造のお家や、店舗・工場・カーポートなどで採用されている折板屋根ですが、経年劣化で、
1、金属のサビがあちこちで発生する
2、裏貼り断熱材がはがれて結露をする
ということが起こります。また、
3、雨音が響くので静かにしたい(屋根直下の部屋)
という3つの場合の解消方法として、防音断熱改修があります。
防音断熱改修工事の流れ
金具の写真
断面写真
「金具の写真」のように、既存の屋根(タイトフレームが取り付けられている場所)の上に、新しい屋根を支持する金具を取り付けます。金具は熱伝導が小さくなるように新しい屋根と接する部分は樹脂製になっています。
次に金具で浮いたスペースに100mm厚のグラスウールを敷き詰め、新しい折板屋根を葺いていくことになります。「断面写真」を見てもらうと、古い屋根・断熱材・新しい屋根のサンドイッチ構造がよくわかります。
左の写真のように、断熱欠損がないよう、隙間なく断熱材を敷き詰めていきます。断熱材を敷く以外は、新築時と同じように進んでいきます。
防音断熱改修の性能
昭和59年5月14日に(財)日本建築総合試験所で実験されたものです。
試験の結果をみると、防音効果については人の耳の感度が一番高い500Hzの部分で透過損失35dB以上あります。これは、交通量の多い交差点の音量が、静かな公園程度まで減少するレベルです。また、雨音など甲高い音は、さらに伝わりにくくなるようです。
結露については、室内25度(湿度80%)、外気温が−5度の時でも、一番温度の下がるフレーム山部でも結露がしないくらい断熱性能が上がります。
遮熱という新しい方法もあります
リフレクティックスという遮熱材を用いた、暑さ寒さ対策もご提案可能です。全国的に大規模な改修事例も増えています。